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ステロイドとの付き合い方【アトピー性皮膚炎奮闘記②】

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が早期解除になるのは明るいニュースではあるものの、第2波がもう怖い今日この頃。

こんにちは!柊パパです!

 

息子が乳児アトピー性皮膚炎の診断を受けました。

詳しい内容については前日のブログを読んでみてください。

www.shu-papa.com

 

治療法はステロイド外用薬の使用です。

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皮膚炎の治療としてステロイドを使うことに対し、抵抗がある方や不安を感じられる方も少なくないと思います。

また、ステロイドについて間違った認識をしている方もいらっしゃいます。

 

実際にステロイドを使うにあたって、病院の先生から正しいステロイドの使い方を教えていただきました。

加えて、自分自身でもこの機会にステロイドについて調べてみましたので、紹介させていただきます。

 

また、【アトピー性皮膚炎奮闘記】では、ステロイドを使用した治療の経過について、あくまで一つの例としてご報告させていただきますので、参考にしていただければと思います。

 

 

そもそも『ステロイド』ってなに?

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ステロイドは、もともと体内の副腎という臓器でつくられるホルモンです。

このホルモンが持つ作用を薬として応用したものがステロイド薬(副腎皮質ステロイド薬)と呼ばれる薬です。

 

ステロイドには、体の免疫反応を抑える働きがあります。

アレルギーは過剰な免疫反応から起こる症状のため、その免疫反応を抑えるステロイドはアレルギーの治療には大きな効果が期待できます。

 

ステロイド外用薬(塗り薬)は、塗った部分の炎症を鎮める作用に優れており、湿疹、皮膚炎を中心に皮膚疾患の治療に幅広く用いられているお薬です。

 

参考:ひふ研 「ひふ症状、ひふ薬の使い方の疑問に答える情報サイト」 │ 第一三共ヘルスケア

 

ステロイドには5つのランクがある

ステロイドにはいくつもの種類があるのですが、その作用の強さで5つのランクに分けられています。

 

最も強い  『ストロンゲスト(Ⅰ群)』

とても強い 『ベリーストロング(Ⅱ群)』

強い    『ストロング(Ⅲ群)』

普通    『ミディアム(Ⅳ群)』

弱い    『ウィーク(Ⅴ群)』

の5段階です。

個々の皮膚炎の重症度や炎症を起こしている箇所に見合ったランクの薬剤を適切に選択し、必要な量を、必要な期間、正しい使い方で使用することが重要です。 

その判断は一般人では不可能だと思います。

必ず病院の先生の指示に従わなくてはなりません。

 

でも、処方されたステロイドがどのランクなのかは気になるところですよね?

分かりやすい一覧表がありました。

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PDFファイル:http://allergy.gr.jp/oldsitedata/assets/doc/gaihi-list.pdf

出典:アトピーの信頼できる治療法は? | 認定NPO法人 日本アレルギー友の会

 

今回息子が処方された薬は、首より上に『キンダベート軟膏0.05%』:ミディアム(Ⅳ群)、首より下は『アルメタ軟膏』:ミディアム(Ⅳ群)、頭の髪の毛が生えている部分については、ローションタイプの『リドメックスコーワローション0.3%』:ストロング(Ⅲ群)になります。

 

この強さのランクについては病院の先生からも説明がありました。

最も弱いランク「ウィーク」の薬はほとんどステロイドの効果がなく、一般的にはⅠ群~Ⅳ群のステロイドを使用するようです。

また、5段階の真ん中のランクであるⅢ群も『ストロング』と名前は強そうなんですが、一般的な皮膚炎の治療に使われるもので、決して強い薬ではないとのこと。

Ⅳ群の『ミディアム』は本当に軽症の炎症や赤ちゃんなど肌が弱い場合に使うことが多いようです。

 

以前、私自身が皮膚科で処方されたステロイドもⅣ群『ミディアム』のものだったので、ステロイドと聞いて恐る恐る使っていましたが、そこまで強い薬ではなかったようです。

 

ステロイドの塗り方:擦り込んではいけない!?

病院の先生に教えていただいたのですが、これには驚きました。

擦り込んだ方が薬が染み込んで良いと思っていたのですが、これは間違っています。

炎症を起こしている皮膚は滑らかではなく、ゴツゴツしています。

下の図にあるように、塗りこんでしまうと、最も塗らなくてはならない炎症を起こしている凸部分(図の赤い部分)に薬が付かなくなってしまいます。

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塗るときは擦り込まず、広げるだけで、塗った後は少しべたつくぐらいが適量です。

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絵が下手でごめんなさい。

 

適量ってどのぐらい?って思いますよね。

適量について『1FTU』という基本の目安があります。

『1FTU=2Hands(1フィンガーチップユニット=2ハンズ)』とは、人差し指の第一関節まで押し出した量(約0.5g)で、大人の手のひら2枚分(体表面積の約2%)の広さを塗るのが丁度良いというルールです。

 

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出典:くすりと健康の情報局|第一三共ヘルスケア

 

塗る量に別の決まりや目安がある薬もありますので、病院の先生の指示に従ってください。

私の先生からは、「塗った後にティッシュペーパー置いて落ちないぐらいたっぷり塗ってください」と指導いただいたので、忠実に従ってます。

 

1日に何回塗るのか、何日続けて塗るのかは、個々の症状や炎症している箇所によりますので、必ず病院の先生の指示に従ってください。

 

私も経験がありますが、炎症が治まってもう治ったからと自己判断で薬を塗るのを止めてしまったりすると、炎症が再発したり、もっと酷くなってしまうこともあるようです。

 

また、これも病院の先生に教えていただいたことですが、赤みが治まっても、肌がガサガサしている部分や固い部分はまだ炎症が治まってないので、薬は塗り続けなくてはいけません。

 

経過報告(1日目)

まずは3日間、1日2回の塗布をするよう指示いただきました。

前日の午前に病院から帰宅し早速1回、夕方お風呂上りに1回塗りました。

加えて数時間おきに保湿剤であるプロペトを塗りました。

 

以下はその翌日の朝の息子の症状です。

左側が病院に行く前、右側がステロイドを塗った1日目です。

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1日でこんなに変わるもんなんですね。

息子も薬を塗る前よりもご機嫌になりました。

思い切って病院に行って本当に良かったと感じています。

 

まとめ

ステロイドに対して悪いイメージを持っている方もいらっしゃると思いますが、正しい使い方をすれば、決して危険なものではありません。

もちろん、薬を使わず治すのが一番ですが、きちんと炎症を抑えることが最優先だと思います。

 

病院の先生には3日後に症状を見せるよう言われていますので、それまでは気を抜かずに正しい塗り方でしっかりと治療していきます。

 

まだまだステロイドについてお伝えたしたいこともありますので、次回も経過観察とともに『ステロイドQ&A』について書きたいと思います。